【後編】実録!ラウンジ嬢のホンネ・会員制ラウンジで出会ったお客さんに恋したお話

ラウンジで働く女の子たちが文章を制作する「実録・ラウンジ嬢!」企画。サイトを見ても条件やお店の雰囲気ばかりで、実際に働いている女の子は想像つきませんよね。そこでラウンジドットコムはナイトワークに生きる女の子たちの生態に迫ってみました!
 

今回は「ラウンジの恋愛事情」。ラウンジの恋愛事情って謎に包まれているけど実際どうなの?やっぱりお客さんとして割り切って接客しているものなのか。パパ活や愛人というイメージが強い西麻布ですが、ラウンジ嬢たちの実際の恋愛体験を暴露してもらいます。

【前回のあらすじ】

寄稿者はラウンジ経験が長い深月まこさん。若手社長と婚約までした彼女の体験談。当時大学生だった深月まこさん。彼女はいつものようにラウンジに出勤してとあるお客さんにつきました。若くしてIT系の経営者である彼。すぐに気に入られて指名客として来るように。最初は洋服やカバンを買ってくれる上客として接していました。でも、金払いもよく紳士的な彼に付き合おうと言われ断る理由もないかな、と付き合うことに。
ある日、夜を辞めてくれと言われました。話し合った結果、彼の会社の秘書として働くことに。そこから交際はうまく続き、とうとう同棲をすることになりました―――。

【前編】実録!ラウンジ嬢のホンネ・会員制ラウンジで出会ったお客さんに恋した話


 



 

実録ラウンジ嬢!ラウンジで婚約までした彼女の恋愛とは?



 

―――毎日十分なお金を貰いながら働かなくて良い生活、そして毎月のように豪華な旅行、食事、買い物。彼が選ぶ服や髪にしていると、瞬く間に以前より可愛くなりました。

旅行では見たことのないような豪華なホテルで美味しいご飯を食べたり、マリンスポーツをしたり、オープンカーでドライブをしたり。バチェラー・ジャパンですか?とでも言うような経験をしました。

同棲生活も順調でトントン拍子で婚約をしました。毎晩一緒にお酒を飲み、休日の昼間にはちょっと遠出したり、家で一緒に仕事をしたり毎日が充実。婚約してからは頻繁に彼の家族や子供と遊んだり、彼の会社の人と飲んだり、本当に毎日幸せでいっぱいでした。

ところが、そんな幸せも長くは続きません。そう、暇なのです。

学生とはいえ大学はそんなに忙しいわけでもなければ、友達もみんな夜職をやっているので夜は空いていません。門限は12時に設定されていたので、仕事後に遊ぶこともできずお金は使えば減ります。でも使う時間がやたら多い。

 

暇に勝てず夜の生活へ舞い戻る

ラウンジではなくキャバクラで働くことに
 

私はまた夜の世界に戻ってきてしまいました。門限を破らないように終電上がり可能なキャバクラで働く日々。終電上がりでは本気で働くというには程遠いし、ラウンジなどの客層とは全然違いなかなか馴染めません。

そして忘れもしない、彼が出張で帰って来なかった日。私は久々にラストまで働き、次の日はゆっくり寝ていました。家政婦さんが家事をしに家に来ていたのですが、眠いからと寝室だけは避けてもらい家事をやってもらっていたら彼氏にその連絡を入れていたのです。
 

「夜のお店で働かないという約束だったのに」と彼は泣いて怒り、婚約破棄を申し出てきました。もちろん秘書の仕事もなしです。それでも良いならまた付き合おうと。

 

ここで私は思いました。私がしてきたことは本当に正しかったのだろうか、と。

私は彼に甘えられるところまで甘えたけれど、本当にそれは私の幸せなのか、と。

 

確かに楽をして稼げるのは短期的には良いかもしれません。しかし、自分の価値以上に運で稼げてしまっては次に活かせません。
そして、1人の男に依存するなんてリスクが大きすぎます。男女関係なんていつ破綻するかわからないのに。

 

そんな私は来年から外資系の金融でバリキャリになる予定です。仕事も、収入も、生き方も、自分で決める。それがこれからの女子の幸せの掴み方だと、私は思うのです。


筆者:深月まこ
 



 

編集後記

婚約までしたものの結局破談してしまったまこさん。バッドエンドに見えなくもないですが、彼女は自分の人生を歩み始めました。男女の関係に依存することはリスクでしかない、そうして自分の人生を自分で決める生活を決心した彼女。たくさんの女の子を見てきた編集部ですが、彼女はとても聡明で芯がある女性と感じました。彼女の言うことは理にかなっているので、ぜひラウンジで働く女の子たちは参考にしてみましょう。