銀座クラブホステスの一日ってどんな流れ?

水商売で働く女の子たちが文章を制作する「実録・ラウンジ嬢!」企画。サイトを見ても条件やお店の雰囲気ばかりで、実際に働いている女の子の姿や働き方は想像つきませんよね。そこでラウンジドットコムはナイトワークに生きる女の子たちの生態に迫ってみました!
 

今回は「銀座クラブホステスの一日ってどんな流れ?」をお送りします。
バシッと決まったヘアスタイルに、綺麗な着物姿。銀座で働く、ホステスさんは水商売に勤ていない私たちから見ても、恰好よく煌びやかに映ります。

そんな銀座ホステスさんの一日のルーティンを覗いてみましょう!



高給銀座クラブで働く私の一日を紹介



会員制ラウンジ、キャバクラ、クラブ…色々なナイトワークを経験してきた私ですが、1番大変で1番勉強になったのが「銀座高級クラブのホステス」
今回は、現役時代の私のスケジュールを大公開しちゃいます!

 

 

1.起床~出勤前の準備



13:00 起床
しょっぱなから「いや起きるのおせーよ」と思われた方もいることでしょう、すみません…。
でも、二日酔いやアフターが朝の8時まで続いた時は起きたら夕方!なんてこともあったので、この昼の13時はまだ早い方なんです。(笑)起きたらまず意識をはっきりさせるためにシャワーを浴びて、スキンケア。それが終わったら、朝ごはん(昼ごはん?)を軽く食べながら前日に来店してくれた自分のお客さんへのお礼&アフターケアと、当日の来店予定や同伴の確認をして、身支度を整えます。

15:00 買い物
お客さんへの誕生日プレゼントを買いに銀座へ繰り出します。銀座のクラブは特に贈り物文化が盛んなので、自分の移籍先に初めて来店してくださった時や、地方から来たお客さん(枝)を連れてきてくださった時には、お礼の意味を込めてデパ地下に売っているようなお菓子を人数分お渡しすることもあります。誕生日やバレンタインなどのイベントはまだしも、何かにつけて贈り物をする文化があるので、日給は高くても結構出費が多かったですね。

【関連記事】お客さんの「枝」とは


17:00 美容院でヘアセット
銀座の高級クラブはほほ100%ヘアセットが必須!自分で巻いたのであろう髪型の女の子が、出勤した途端「セット行ってないよね?」と追い出されるくらい厳しいのです。銀座の中にはたくさんのヘアセットサロンがあるのですが、安いところで1500円、高いところで4000円くらい。同伴の時は大体17〜18時30分くらいにはセットサロンに行ってたかな。19時以降になると20時出勤の女の子で混雑するので、普段からなるべく余裕を持って行くように心がけていました。

18:00 お客さんと同伴
銀座のお客さんとの同伴は、お店まで徒歩圏内のお寿司屋さんか鉄板焼きが多かったですね。銀座のクラブ街にあるお寿司屋さんは大抵18時を過ぎると同伴で混むので、隣の席が同じお店の女の子だったりすることも(笑)あと、これも銀座だけな気がするんですが、同伴のお店を女の子が決めて予約するんですよ。会員制ラウンジやキャバクラの時はお客さんから「なにが食べたい?」って聞かれてお客さんが女の子の答えによってお店を探して予約する…ってケースが多かったんですけど、銀座は逆!同伴が決まったら、女の子がお客さんに食べたいものを聞いてパパッとお店を予約します。(もちろん、お客さんが予約してくれる場合もあると思いますが)あと、ママや先輩のお姉さんとの同伴にご一緒させて頂くときも、1番下のホステスがお店を予約するのが暗黙のルールでしたね。

 

2.いざ、出勤



20:00 出勤
同伴の入店時刻は20〜20時30分までのクラブが多いので、だいたい20時前にはお店に到着するようにしてました。お客さんを先に席へお通しして、女の子は更衣室で荷物を置いて身だしなみを整えたりします。基本的に更衣室はどこのお店も結構狭めなので、20時前後はかなり混み合います!銀座のホステスさんは家からドレスやワンピースを着て出勤する方が多いのですが、それでもやっぱり窮屈です。(笑)

20:30 接客中
同伴のお客さんの席で乾杯!銀座のクラブはお客さん1人に対して2〜3人、ヘルプの女の子がついてくれることが多いので(お店が混み合っていて女の子が足りない場合は別ですが)この時に自分の席、つまり本指名のお客さんやその枝についてほしい女の子をリクエストすることができます。私の場合は、枝のお客さんにどういう女の子がタイプか聞いて気に入りそうな子を呼んだり、シャンパンやワインなどの抜き物を下ろしてくれるお客さんの時はお酒の強い女の子を呼んで協力してもらったりしてました。銀座のクラブは、基本的にお客さんが入れてくれたボトルを女の子みんなで飲むのが一般的ですが、中には「好きなもの頼んでいいよ〜」なんて言ってくれる方もいます。ただ、銀座は永久指名の係制なので、お姉さんのお客さんにどれだけ気に入られてシャンパンやワインを下ろしてもらったとしても、それは全部お姉さんの売り上げになるので、自分には1円もバックとして返ってきません。そのお客さんを自分の係にするには、他のお店に移籍して来店してもらうしかないのですが、移籍先にもそのお客さんの係がいるかもしれないので注意が必要です。この他にも、色んな「銀座ルール」がありますが、それは働いているうちに自然と身につくはず。

【関連記事】永久指名性とは?  

 

3.勤務終了~帰宅



24:00 アフター

銀座のクラブはほとんどが日給制なので、ラストまでお店にいなかった場合もお給料は変わりません。(あまりに早い時間にアフターでお店を出るのは減給のお店もありますが)ちなみに、銀座の高級クラブはほぼ毎日と言っても過言ではないくらいアフターがあって、正直、ママやお姉さんのアフターはかなり断りづらいです!(笑)でも、アフターに行ってお客さんやお姉さんに気に入ってもらえれば、同伴に誘ってもらえる可能性も高くなります。そうすることで同伴ノルマが達成できたり、お店からも必要とされて居心地が良くなったりするので、行く意味はちゃんとあるんですよね。

27:30 帰宅

アフターは、ちょっとご飯食べて解散!みたいに早く終わる人もいれば、場所を移動して延々と連れ回す人もいます。私が銀座で働いた中で1番早く終わったのは、お寿司ちょっとだけ食べて30分で解散したアフターです。反対に1番遅かったのは、銀座のバー→麻布十番のバー→六本木のカラオケで、夜の1時から朝の8時までのアフターかな。さすがにこの時はキツくて何度か意識が飛んだのですが、お詫びに…ってタクシー代を結構弾んでくれたので許しました(笑)だいたいアフターが終わって家に着くのは3時〜4時の間が多かったですね。なんとか気力を振り絞ってメイクだけ落として、気づいたらお昼!みたいなことも少なくはなかったです。結局、私は体力的にしんどくなってきて半年くらいで銀座の高級クラブは辞めてしまったんですが、とってもいい経験をさせてもらいました。

個人的に銀座のクラブは結構体育会系の「部活」みたいな感覚に近いと思っていて(部長がママ、顧問が黒服さん、お姉さんが先輩)結構上下関係とか謎のルールも多いけど、努力する姿勢を見せれば評価して可愛がってもらるケースが多いです。その他にも、銀座で働いてなかったら知り合えなかったであろう人との出会いもあるので、社会経験を積みたい女の子は銀座の高級クラブで働いてみるのもいいかもしれませんね。

銀座クラブのアルバイト適性診断

 



編集後記

銀座ホステス一日の流れを紹介しました。
ここまで一日の流れが詳細に書かれた記事は少ないのではないでしょうか!

寄稿者「みよん」さんの心情や生の体験談もしっかり描かれており、働く姿が想像しやすいですね!私も一度銀座のクラブに行ったことがありますが、ホステスさんの政治経済に関する知識に驚かされた経験があります。「銀座」で働くと、接客法はもちろん、様々なスキルが身に着く環境であるといえそうですね!


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