夜の仕事でも加入できる!社会保障の内容を紹介!
社会保険とは主に健康保険、厚生年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険、これら総称のことです。
社会に出て働き始めると、必ず納めなければならない「税金」ですが、企業に属しながら支払う”税金”と個人で申告して支払う”税金”
とでは、国からの受けられる保障や納める金額などが異なります。就業前にそれらを理解しておく事は、非常に大切であるといえます。
特にナイトワーク業界は、昼職に比べて、保障の面で曖昧なことが多いようです。
事前に予備知識を蓄え、安心して夜のお仕事に就きましょう。
◆社会保険の種類◆
1.健康保険とは
2.厚生年金保険とは
3.介護保険とは
4.雇用保険とは
5.労災保険とは
1.健康保険とは
病院で診察を受ける際に「保険証」を受付で提出している方が大半かと思います。
あの保険証を提出することで、本来負担するはずの治療費を70%オフで受けることができるのです。(国が治療費の7割を負担してくれている)保険証が無ければ、病院の治療費を10割負担で受けることになります。風邪をひいて病院に行くだけで1万円近くものお金を支払わなければいけません。
この「国民健康保険」は基本的に全国民加入する義務があります。アルバイトだろうが正社員だろうが関係ありません。
(※扶養者や特別な条件の方は除きますが、今回は割愛します)
社会保険に加入していると、この「健康保険料」が給与から天引きされます。(国民の義務ですから当然ですね)このおかげで私たちは安心して病院に通うことができます。会社に所属していない場合や会社が社会保険制度を導入していない場合は、自ら住んでいる役所に申請をして、納める必要があります。
2.厚生年金保険とは
「厚生年金」と「国民年金」の違いはご存じですか?
これらは、将来年金として国から貰えるお金を事前に積み立てておく制度であり、これも国民の義務です。支払わなければいけません。
未納が続くと、財産を差し押さえられてしまいます。(車や銀行口座に入っているお金、お金になりそうな物全般)また、老後に年金が国から支給されず、生活に困るでしょう。
「厚生年金」と「国民年金」の違いですが、「厚生年金」には加入条件があります。対象は国籍・性別を問わず70歳未満で、事業所で働く対価としてお金を受け取っている人、つまり会社勤めのサラリーマン、OLさんです。正社員でなくとも、週の所定労働時間が20時間以上、月の賃金が8万8000円以上で、1年以上の雇用期間が見込まれ、常時501人以上が働いている企業に勤めていれば同じく対象になります。
「国民年金」と「厚生年金」では、将来貰える年金の額が大きく異なります。(実際の詳しい金額はこちらを参照)
3.介護保険とは
介護保険とは、将来介護が必要になった時にその費用を支払わなくて済むよう、国民のみんなでお金を出し合って相互に助け合う制度のことです。(保険は原則みんなそう)これは、40歳以上になると加入が義務付けられます。将来自分に介護が必要になった時、1割の自己負担で介護が受けられます。金額は各種健康組合によって異なります。
4.雇用保険とは
雇用保険とは、労働者が失業して所得がなくなった場合に、生活の安定や再就職促進を図るために失業給付などを支給する保険をいいます。これに加入していると、会社を辞めた際に、次の就職が決まるまでに国から失業手当としてお金が支給されます。
次の就職先を決めるまでの間、面接や準備などで忙しく、アルバイトなどを並行して行う事が難しい場合もあるでしょう。雇用保険に加入していれば、安心して次の職探しに集中できます。
5.労災保険とは
仕事中や通勤途中に起きた出来事が原因で起きたケガ・病気・障害、あるいは死亡した場合に給付される保険です。一見、仕事中に起きたトラブルですので、保障されることが当然のように思われがちですが、きちんと会社側が社会保険に加入していなければ支払われないのです。雇用される際にここをしっかりと確認しておかないと(しっかり社会保険に加入できるのか否か)、自分自身の首を絞めることになってしまいます。
ここまで、ざっと5つの保険内容を説明してきましたが、会社側がしっかりと社会保険に加入していると、これらの保証を受けることができます。これらすべて個人で入ることもできますが(厚生年金は除く)会社側で加入ができていると、健康保険、厚生年金、介護保険に関しては、会社側が半額を支払う義務があるのです。これを嫌い、「手取り額が増えるから」という名目上、社会保険に加入させない雇用者がいることも事実です。将来の事を考えて安心に働きたいのであれば、社会保険の加入は必須といえます。(本来は条件を満たしていれば加入しなければならないのですが‥。)ナイトワークで働こうと考えている方は、事前に「社会保険に加入できるか否か」を確認しておきましょう。