【嘘のような本当の話】私が経験したクソ客の話をします

水商売で働く女の子たちが文章を制作する「実録・ラウンジ嬢!」企画。サイトを見ても条件やお店の雰囲気ばかりで、実際に働いている女の子の姿や働き方は想像つきませんよね。そこでラウンジドットコムはナイトワークに生きる女の子たちの生態に迫ってみました!
 

今回は「本当に実在した「クソ客」について」です。
会員制ラウンジやキャバクラなどでたまにいるクソ客。お金に汚い人や、店員に対して大度が悪い人など種類は様々います。
今回の寄稿者「あんな」さんが経験したのはストーカータイプのクソ男です。彼女が経験した「クソ客」を紹介します。



私が経験したクソ客



聞いてほしいです!最近出会ったストーカークソ客の話をします。私の中でダントツでムリ!と感じたこのクソ客の話です。ほかにも被害者がいるかもしれないから、警告も兼ねてお話ししたいと思います。
 

 

1.最初はそんな人じゃなかった



そのクソ客は、ある日新規で入ってきて、1か月毎日私を指名してくれた。まだ私もラウンジを始めたばかりで、大人な男性にアテンドされて、美味しいレストランに上品なホテルスパをもてなしてくれるのがうれしくて、すっかりクソ客を気に入っていたの。クソ客が既婚者なのもわかっていたし、そんな環境でも私に夢中になってくれているのもわかっていました。でも、あくまでラウンジ嬢とお客様。ただのお遊びだと思っていて、甘く見ていました。


ある日、週末に女の子を呼んで、4人で一緒に箱根の星野リゾートに行かないかと言われ、星野リゾートにはずっと憧れがあったし、温泉大好きの私は、すぐオッケーしました。私にとってお客様とお泊りにいくのは初めてだったけど、誰もが知っている企業の役員だったし、変なことはしてこないだろうと思って、安心しきってました。実はこのお客様、超絶紳士で、女子用の部屋まで別で予約してくれていたのです。旅は最高に終わりました。東京に帰ったら、お客様が私の家まで送ってくれた。なんて紳士で最高なんだろうと思っていた。


幸せもつかのま、翌日の月曜日、朝起きてメールをチェックすると「奥さんに私との関係が怪しまれてしまい、もう会えない」とのこと。たしかに箱根でたくさん一緒に写真を撮ったりしたし、スマホをチェックされたのかな、毎日会員制ラウンジに通っていて帰りが遅かったのを、疑われたのかもしれない。私は、太客がいなくなって残念だったけれどいい思い出だったなあ、なんて思っていました。  

 

2.状況は一転、そしてストーカーへ変貌



その夜、学校が終わって夕方に家に帰ると、家の入口にクソ客が立っていた。何時から待っていたのか。私を見ると、「お店にはもういけないけど、連絡先を教えてほしい。」と言われた。スマホも電話番号も奥さんに変えられて、一日連絡が取れなかったのが相当つらかったらしい。旅行の帰りに送ってくれたことから住所を知っているとはいえ、家まで会いに来られたのは怖かった。私は奥様からの仕打ちが怖かったので、「もう会いに来ないでほしい」と伝えたクソ客は 悲しそうな顔をして帰っていった。  


それからクソ客は、毎晩、家の前に現れた。2週間ほどかな、夜に帰るとまたその元紳士が現れた。これってストーカーだよね?警察呼べるやつだよね?恐ろしくて口もきけなかった。でもよくしてもらったこともあり、何も言えず急いで部屋に駆け込む毎日だった。それから年末年始に入り、しばらく私は実家に帰っていた。その間にクソ客はうちには来なくなった。


今でも人の影がするとちょっと怖かったりする。みんな、なにがあってもお客様に家を教えちゃだめだよ!



編集後記

気持ち悪いですよね!

いくら「あんな」さんのことを好きでもやっていいことと悪いことの区別がつかないなんて、ただただドン引きします。
本当に相手のことを思っているならそういうことはしないはずなのでもしかしたら体目当てだったのかもしれませんね。皆さんが同じような被害にあわないことを祈ってます。


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