水商売で働く女の子たちが文章を制作する「実録・ラウンジ嬢!」企画。サイトを見ても条件やお店の雰囲気ばかりで、実際に働いている女の子の姿や働き方は想像つきませんよね。そこでラウンジドットコムはナイトワークに生きる女の子たちの生態に迫ってみました!
今回は「キャバクラ?それともガールズバー?あなたに合った業種選びのコツ」を紹介します。
今回の寄稿者「えみみ」さんはどちらの業種も経験した水商売のベテラン。求人ではない生の声を聴いていきましょう!
あなたに合う水商売はどんな業種?
水商売の中でも特にお店の数が多い「キャバク」と「ガールズバー」選択肢として必ず候補に挙がる2つですが、どちらを選べばいいのでしょうか?今回はどちらも経験した私が、この2業種の違いについて解説していきますね。
◆あなたはどっち?◆
1.ガールズバーに興味がある
私はキャバクラで働いたこともあれば、ガールズバーで働いたこともあります。キャバクラは約5年ほど、ガールズバーでは半年ほど働きました。
初めて働いた水商売はガールズバーでした。理由は、いきなし夜の世界に飛び込む事が怖かったのと、お客様の隣に座って接客するとなると、お触りされるのではないか?と心配だったからです。しかし、ガールズバーは半年くらいでさっさと辞め、キャバクラで働くようになりました。理由は簡単。「何時間も立ちっぱなしのガールズバーは割に合わねえ…」と思ってしまったからです(笑)
まず、私が働いていたガールズバーの仕事内容をさらっと箇条書きで紹介します。
◯ガールズバーの特徴
・カウンター越しに接客する。(基本的に立ちっぱなし。壁に寄りかかったり、カウンターに肘をつくのはNG。)
・夜の7時くらいから、次の日の朝方まで営業している。
・お店の外に出て、ティッシュ配りや呼び込みをする。(ティッシュ配りや呼び込み自体違法行為なのにどんなに寒い真冬でも外に出ていた)
・キャストのドリンクは他のキャストが作る。
・グラスなどの洗い物もキャストが分担して洗ったり、拭いたりする。
・時給はキャバクラに比べたら安い。キャバクラの半額くらいが時給。
・指名バック、場内指名バック、ドリンクバック、シャンパンやワインなどの抜きものバックは充実している。
・私服勤務
・売り上げノルマはない。(お店によってはノルマがあるお店もあると思う)
男性スタッフも1人いますが、基本的には裏でお会計の計算をしています。お店を回すのはキャストの女の子達だけなのです。なので必然的に業務量が増えます・・。
すぐに辞めた理由は、業務量と時給が割に合わない事もそうですが、なによりも「真冬のティッシュ配りや呼び込みに耐えられなかった」から。
※ちなみに、ティッシュ配りがないお店も、かなり少ないが存在する。
特に真冬の女の子の日(生理中)に行うティッシュ配りほど苦痛なものはありません。30分交代で行われるティッシュ配りですが、その30分がとにかく長い。体感で正味2時間くらいに感じていましたね(笑)それに加えて、ドリンクを作ったり、グラスを洗ったりするのも苦痛でした。フェイクドリンクのないガールズバーだったため、入店時には、本格的にお酒の作り方を教わりました。メジャーカップや、シェイカーの使い方、バースプーンの使い方などなど…「これ、本物のバーテンダーが作るお酒じゃん!」というグラスホッパーやプリンセス・メアリーというお酒も作れるようになったが、今となっては特段必要な勉強だったかどうかは疑問ですね・・。
それでいて時給は低い。たくさん指名を取ったからといって、時給がスライドしていくお店ではなかったので半年ほどで辞めました。むしろ半年もよく働いたなあ…と思うほどですね(笑)
2.キャバクラに興味がある
次にキャバクラの仕事内容を書き出してみます。
ざっと、キャバクラの仕事内容はこんな感じです。
◯キャバクラの特徴
・ドレスを着て、お客様の隣に座って接客する。
・ドリンクや食事をオーダーすればスタッフが持ってきてくれる。
・同伴バック、指名バック、場内指名バック、ドリンクバック、ぬきものバックがガールズバーよりさらに充実している。
・ティッシュ配りや呼び込みなど、キャストが店外に出ることはない。
・時給はガールズバーより高く、スライド制のお店もあれば、固定時給制のお店もある。(スライド制か固定時給制か、どちらかを選択できるお店も有る)
・基本的につけ回しをする黒服のスタッフさんの指示の元動く。
・接客していない時は待機席で、座って待っている。(待機中も時給は発生する)
・売り上げノルマがあるお店もあればないお店もある。
ガールズバーを経験していた私にとっては、キャバクラは信じられないほど楽ちんでした。店外で寒い思いをしてティッシュ配りをしていた自分が馬鹿馬鹿しく思えました。椅子やソファに座って接客出来ることが、どれだけ幸せなことか…
キャバクラに勤めはじめて、ラッキー!ハッピー!な毎日でした。ただ、ガールズバーと違い、求められることは、とにかく「個々が売り上げを追うこと、作ること」でした。ガールズバーはお店のキャストみんなでお店を盛り上げていく雰囲気がありますが、キャバクラは基本的には個人プレー。短時間で自分をどれだけアピールして、自分をどれだけお客様に売り込めるかが重要です。私が働いていたキャバクラはノルマや罰金はなかったが、更衣室にはいつも売り上げランキング表が貼られていた。そのランキングは毎日更新され、No. 1のキャストはお客様からも黒服のスタッフさんからも、そして他のキャストからも一目置かれる存在なのです。
逆に売り上げのないキャストは、早上がりや出勤調整をかけられ、出勤そのものができないほど。それだけ「売り上げ資本主義」なのがキャバクラです。当時の私は良くも悪くも個人プレーが得意だったので、キャバクラの方が向いていました。
和気あいあいと、学校感覚で働きたいなら、「ガールズバー」良くも悪くも自分の実力を試したいという向上心が高い方は、「キャバクラ」でしょう。
ガールズバーで働きたい方は、先ほども言ったようにできれば、ティッシュ配りや呼び込みがないガールズバーを選びましょうね!
そっちのほうが絶対幸せですよ(笑)
ティッシュ配りや呼び込みがないガールズバーは※こちら
編集後記
いかがでしたか?両者がわかりやすく対比されていて、求人掲載側のこちらまで参考になりました(笑)
キャバクラかガールズバーで迷うなら、まず、キャバクラで働くことのメリット、デメリット、ガールズバーで働くことのメリット、デメリットを紙に書き出してみましょう。そしてキャバクラかガールズバーどちらかに絞って、そのお店の特徴をインターネットで調べあげ、自分に合うお店かどうかを見極める必要がありますね!
やはり、ガールズバーの「GAP」は優良店だったんだな・・。